AMWECは日本の医療・福祉・教育に携わる人の
対人コミュニケーション技術の向上に貢献します。
一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会(略称:AMWEC)は、日本の医療(健康増進も含む)・福祉・教育に携わる人の対人コミュニケーション技術の質の向上及びライフステージ(発達や老化などを含む)に応じたコミュニケーションの対応技術の向上を促進する目的として、平成23年7月4日に設立いたしました。当協会の活動を通じて、国民の医療、福祉、教育、健康増進の分野における支援者と受益者のコミュニケーションの質を高め、相互理解を深め、国民全体の福祉の向上を目指しています。
Association of Medical Welfare Educational Communication
理事長からのご挨拶
この25年の間に、世界のコミュニケーションの地図は、大きく変貌してしまった。アナログからデジタルに、固定式から移動式に。インターネットと携帯電話、テレビジョンの発達と進化により、世界は一瞬にして繋がり、そして、人と人とのコミュニケーションもいつでもどこでも繋がれるようになってしまった。全く、便利な世の中になったものだと思う。
その反面、人と人とのコミュニケーション能力は、道具の進化とは裏腹に、どんどん退化してきているのではないだろうか。言語コミュニケーションだけをとっても、字面だけのコミュニケーションだけでは、気持ちを乗せるアクセントもイントネーションも全く消え去ってしまうばかりか、相手の今の気持ち次第で、良いようにも悪いようにも自在に受け取られてしまう。
大抵の物は、インターネットで注文できて、それを宅配便で届けてもらえる。それも、大体24時間以内が可能な世界になっているのである。そこには、人と人とのラポールというよりも、PCや携帯画面とのラポールに時間を奪われる時代になっているのである。
子どもの遊びも、デジタル化しており、すれ違い通信のように、相手が誰だか分からないまま、お互いの偽名だけが行き交うようになってしまった。バーチャルな世界に夜中浸りきり、筋肉が委縮し、歩くのもままならぬまで、熱中する青年や老年まで出てきている。
私たちは、その最中に生きているし、私たちの後を継ぐ後輩や子どもたちは、その現実にさらに直面させられることは間違いない。
医療、福祉、教育の世界に働く人たちは、その中でコミュニケーションを求められる。それは、バーチャルでもなく、偽名を名乗ることもできず、ただただ、コミュニケーションに疎くなった人たちとコミュニケーションしていかなくてはならぬ矛盾に晒され、疲れ切り、現場から離れて行く人が急増している。
今こそ、コミュニケーションの再興を図りたいと医療、福祉、教育のコミュニケーションの振興を図る法人の立ち上げを決意した。多くの方が賛同してくださることを祈りつつ。