(認定実施校:安佐准看護学院36期生 河野先生 2015年8月20・21日)
コミュニケーションとは
・河野先生のテキストを読んで最初なるほどと思ったことは「この人に会ってよかった」というコミュニケーションを人間は求めているということです。どんなに世の中が進だとしても、人と人とが顔を合わせて仕事をしなければならない分野は変わらず存在し、なかでも「医療・福祉・教育」の3部門は、良い人とのコミュニケーションが切っても切り離せない存在なのだということが自分の中でクリアなものとなってきた。それならば、苦手、得意じゃないからというこれまでの意識は捨て、コミュニケーションと向き合ってみようと思い始めた。
・手の温かさ、握る強さ、手の揺れなどから感情は伝わることがわかった。自分たちの受け取り方次第で声を出すことができない患者さんからも手を握ったり、触れたりすることから気持ちは伝わってくるのではないかと思った。コミュニケーションは、ただ相手と向き合って話をするだけではなく、触れたり目を見たり、体温を感じたりすることでもとれるものだとわかった
・人と人は違うから面白くコミュニケーションをとって色んな人を知ることが大切だと知った
・自分のスタイルを変えないのか、相手に合わせてスタイルを変えていくのか。相手に合わせてコミュニケーションをとらないと損をする
・コミュニケーション能力を高めるためには、まずは自分自身について知ることが大切だと思った
・コミュニケーションがうまくいかない理由、人間関係の問題は、「相手を自分の視点で見る」ことに原因があるのかなと思った。「自分だったら○○する」「自分だったら○○してほしい」という考えを改め「相手は自分と違う考えを持っている」ということを知っておかなければならないことに気づいた。人間関係で発生するいらだちの原因がわかり、様々な人と接することに躊躇しないようになれると思った
・今まで私がコミュニケーションと思っていたことは、話したり人の表情など直接的なことだった。しかし、河野先生の目指されるコミュニケーションはもっと大きな視点で相手や周囲を観ることで、理解して相手の心に橋を架けるという事だった。体の動き、呼吸、声のトーンなどで相手を観察して同調することで意思疎通をとる。心身的な理解は相手の立場になって考えることは、自分の信念や価値観を押し付けない。相手の立場や第3者の立場に立って改めて見直すことで見えてくるものがあることがわかった
・自分の伝え方、受け取り方が全てではないんだと感じた
・今まではひとつの選択肢で言葉を発していたが、今回学んだことで一つの選択肢だけでなく、もっと別な言い方や考え方を持てば、相手のやる気を出したりできることがわかった
・コミュニケーション技術は知っていても活用することが難しかったりするが、実際に体験してみるとすごく納得できて使ってみたいと思った
・すべての話し言葉を「ほにゃらら」に変え、言葉を無くしたとたん怒っていた気持ちが消えたのはすごいと思った。また2割ぐらいの人が言葉にするより怒りが増したという結果になり、人の数だけ違いがあるのは本当だと思った。
・「他の人と会うことで話すことで自分の心が広がる」というのが心に残った。自ら話しかけていくことで自分が成長できると学んだ
自分を知る
・自分と他人は違うことを知った。ワークを通して体感することができたので、切り替える時に役立つと思う。今後実習や看護職として働き始めた時にも有効だと思った。色々な人がいてその抱えている問題も多様だと思うので、どうして???といった感情が出てくると思う。その時に、その人は何の傾向なのか(代表システム)当てはめてみれば、自分の気持ちも整理できるし、その人にあったよりよい看護も提供できると思った
・自分を知るということは他人との違いがわかるということにもつながるので、もっと追求したいなと思った。クラスの人のことが前よりわかるようになれた気がした。とてもいい勉強になった
・自分を知ることができた。自分の性格や長所、短所は把握していたもののセミナ―を受け、はっきり言葉で分析できた。他人に興味を持つ、自分に興味を持つ=自分がわかるということで、自分を知ることができてよかった
代表システム
・代表システムを知って、自分や他人を知ることができる良い体験になった。目からウロコのセミナーだった 5名
・今まで仕事をしていて、人にとって言うことが違う理由がわかった
・私は視覚を使っていることに気づいた。視覚をよく使っていることを大切にしながらも、これから聴覚、体感覚も身に着けていきたい。そして、その二つのパターンの人にとって、これをされたら嬉しいかもしれない。嫌かもしれないと常に考え相手の代表システムにあった接し方ができるようになりたい
・人それぞれ違うということに驚いた。前に出て先生にどのタイプなのか判断してもらっていた人を見ても、体の動かし方や目のそらし方を、ジェスチャーを入れて話す人なのかで、この人はこのタイプなんだなということがわかった
ラポール
・相手に話をする時に、うなづきや笑顔があると話しやすい。さらに昔から知っている思い込みでやってみるとさらに気分が良かった。逆に嫌われていると思って話すと嫌な気分になり、話す気持ちになれなかった。これは日常でもやっていると思った。
・ラポール=心と心に橋をかけるという言葉が好きです。相手と親しくなろうとすると自然とラポールがかかり、相手を嫌いだと思い込むと自然とラポールが消えてしまった
・ペーシングやミラーリングは知識として知ってはいたが、実際に目の前で好意的に会話をしている時には、動きがシンクロしていて、そうでない気持ちで聞いているときには、まったく同調していないのを見て驚いた
・会話ばかり意識していたが、出会って3秒で相手を判断し橋を架けるなんて考えてもみなかった話で驚いた。この段階でうまくいってなければコミュニケーションを難しくしてしまう
ポジションチェンジ(相手の立場に立つ、ニュートラルを知る)
・ニュートラルポジションへ行った時、第一ポジションのときの自分とは全く違う感じになり驚いた。第1ポジションの時は、感情的になり問題の解決策が素直に考えられなかった。第二ポジションを経て第3ポジションへ行くと客観的に問題を指摘できた。
・「相手の立場に立つ、ニュートラルを知る」がセミナーで欲しかった成果につながった。一つの物事を一つの見方ではなく、複数のとらえ方ができるようになりたかったので一番聞けて良かった
・自分主体であることが必ずしも悪いことではないが、生きていくうえで相手や第3者の視線になることも必要であり、自分の気持ちをゆずることができるようになることに気づけた。俯瞰しすぎるのも、人生がおもしろくないということもよくわかった
・相手の考えていることが自分の中で少しは理解していることがわかり驚いた。だけど、それを自分の考えの中で存在を消して問題点を見ていることがわかった。第3のポジションに立つと、さらに自分の抱えている問題が見えてきて、自分で自分を追い込んでいた相手にそれを求めすぎていたことがわかり、いい意味でもっと力を抜けばいいことが見えてきた
・人は違うと理解し、「私」もずっと「私」というポジションに置いておくのではなく、時には相手のポジション、第3のポジションに心を置き換えると苦しくならず、冷静な安定した心でいられるという言葉で気分が楽になった
アウトカム
自分の本当の目標が何なのか知ることができた
・人は目標をもたないと“やる気”が出ない。本当にそうだと思った。私は、何かと目標を持たないとやろうと思うことができない。自分の中でやりたいことやらないといけないことが明確となり“明日から頑張ろう”という気持ちに切り替えができるので、これからも続けていきたい
・アウトカムを持つことで、自分を成長させる方向づけができると思った
・具体的なアウトカムを持ってこれからも頑張っていきたい
変化
・セミナーのおかげで、自分の人に関する接し方に少し自信が持てるようになれた気がした。とにかく先生のお話のひとつひとつが楽しく、自然と自分の身体に入ってきて、本当にいい体験ができた
・若い時は、相手に期待してばかり「~しなければならない」とか「~すべきだ」とばかり思って、すごく疲れて疲れてしんどくて。年齢とともに少しは悟って体力も若い時ほどなくなると、相手に期待するのは疲れる。何も期待しないと思い始めたころ、今回先生のお話を聞いて、やはり相手に期待してはいけないんだと思えてよかった。もっと早く先生のお話を聞く機会があれば良かったと思った。でもこのタイミングなのかなとも思います。自分の経験などから考え、思い込みがあり、その思い込みのフィルターをかけ相手と接していること。人それぞれフィルターがあること。それらを理解し、大きな器で相手と接していけるようになりたい。また、言葉は同じでも、頭のてっぺんから足の爪先までの姿勢や態度、声のトーンしゃべり方などで、相手に与える印象はまったく変わってくるいこと。これから看護するうえでとても大切なことだと感じた
・このセミナーで今までよりもっと自信がついた 3名
・人によって自分がなくなっていく人は、自分を持っていない。これは自分に少し当てはまっていると感じ反省した。自分の判断と行動に自信がない所があり、そういう時には友達と同じ行動をすると安心していれるという気持ちがある。でも“ニュートラル”ということを学び、人に合わすだけでは看護師はできないかもとおっしゃられたことから、もっと自分の行動、判断に自信を持ち全てのことに“自分”があるようになりたいと考え直せた
・相手が自分をどう思っているのか気にするのではなく、相手を尊敬した態度で接することで、ラポールを形成していき、相手との会話を以前より楽しめるように努力していきたい
河野先生から学んだこと
・河野先生が、ミラーリング、バックトラッキング、ペーシングを使われており、周囲を惹きつける話し方をされていることに気づいた。見習いたい。
・先生が答えた人をひたすら褒めていたのが印象的だった。「おおけさでは?」とも思いましたが、あんなふうにたくさんほめられたら、悪い気はしないだろう。むしろテンションが上がると思った
・河野先生は、何気ない事、音楽を流したり、ボリュームをアップしたりには、ひとつひとつに意味があってされていたのだなと思った。とても興味深かった。これは、人という特徴、人間を知ることができないとこのようなことはできない。人と関わる時には、本当に5感を使って関わることが重要だなと思った。
その他
・脳はうそつき。仕事のあてはめインシデントを作らないようにしていきたい。ダブルチェックもなぜするのか?をわかってするとただチェックするとでは違ってくると思った
・脳を信じすぎないことで、相手を思いやったり、ミス減らすことにつながる
・「ない」とわかることは「ある」とわかっているからできる
・自分が好きなものは、相手は好きじゃないかもしれない。価値観の違いを理解して価値観を尊重していくことが大事
・RAS能力プログラムで、自分の今欲しいものは本当に欲しいものなのかそう聞かれると私もクラスメートと同じような考えで、“安定したものが欲しい”と思っていました。改めて考えてみて、自分次第で大きくしていけるのだと思え少し希望が湧いた
・男女の性差で捉え方が(怒り方)の傾向が違うということが具体的にわかった。その差やや自分の傾向を知るとイライラしている時、落ち込んでいる時など客観視しやすくなり気持ちの切り替えができる。
・子どもに「自分がされたら嫌なことはするな。嬉しいことをしてあげて」と伝えていたが、違うということが目からウロコだった。確かに人と自分のポイントは違う。自分というものを人に押し付けないということだと思った。違う一人一人だから面白くて楽しい。それゆえに時に傷つくけれどその分豊かになれる。生きている意味。生きていく理由のひとつかなと感じた。
・「失敗は、自分の期待していたことができなかった」というもの。「知らない世界を知ることができた」につながる物の捉え方で、何かを得たチャンスであったというプラスに持っていける。こういう考え方で生きていけば、明るくて楽しいと思う。毎日のことから先のことまで楽しみになってきた。
・今回のセミナーで習ったラポールを使い今より子ども達を上手な関係を築きたいと思った。さっそく子どもを褒めた。すると子どもは照れながらも「ありがとう」と言ってくれ、褒めたりしてなかったことを反省しつつこれからも続けていきたい
・どんな仕事でもコミュニケーション能力が高いほうがいいと思うが、より高い能力を求められる看護職なら、より鍛えないといけないと思った。思い障害を持った人をはじめとした人達とわかりあえるコミュニケーションがとれるよう学校生活などで、今回の研修のことを活かしていきたい
・これからのコミュニケーションに大きな影響を与えることを河野先生に出会えたので学べた。看護学校へ入学したので、先生やクラスメートと出会え、様々なことを学べている。一歩踏み出すと学べるチャンスが広がると理解できたので、次々行動を起こし、コミュニケーション能力の高い人間になるという目標に向かって進もうと考えた
・セミナー翌日老人施設のボランティアで少し行動してみた。どの入居者の方も初対面であるが、同じ目線におり、同じテンポで、同じ言葉を繰り返し、私はあなたのことが好きですよという態度で接しラポールが築けた。これからさまざまな患者さんと接することになる。うまく相手の心に入り込めるように訓練していきたい。苦手な人こそ近寄り自分を訓練していきたいと考える
・ワークの中で行き詰まり、河野先生とお話しする機会に恵まれた。話をしていると頭の中が整理されていき、最後は安心してとても眠くなった。不思議な体験でした。
・コミュニケーションについて、もっと深く知りたくなった
・発達障害についてもっと学びたかった。
・河野先生のお話は勉強になることばかりで、ずっと聞いていたいくらいだった。良い体験になった。