[2016.9.3] 准看護学生対象としたコミュニケーションセミナーの学び・気づき・発見(講師:河野政樹)

37期生 河野先生 コミュニケーションセミナーの学び・気づき・発見
(認定実施校:安佐准看護学院37期生 河野先生 2016年9月2・3日)

コミュニケーション全体

・セミナ―を受ける前に、配布していただいた「コミュニケーション5級検定」のテキストの「はじめに」を読んで、河野先生にとても共感しました。私も世の中が便利になればなるほど、今まで人間が大切にしてきたものや、大切にしなければならないもの、人が自然に作り出す、温かいものが失われているように感じています。私の祖母が言っていた「美味しいご飯よりも温かい言葉」なんだかこの年になって、その言葉の深さに気づかされます。このセミナ―を受講してとても楽しかった。このセミナーで、人はどんどん成長すること、人と人を通じて色々なことが学べることがよくわかった。自分を知ること本当に大切なことだと思いました。それと同時に五感に触れながら生活していこうと思いました。たくさんのエネルギーを頂きました。他の人の世界に飛び込んで初めて知る!!みんな違う考えは、全部可能性に変わる。原因には意味があり、その人にふさわしい道へ!たくさん教えていただきました。学んだことを実践していこうと思います。

・自分にない人の感覚や考えを知り、すごい!!と尊敬する気持ちが起こった時、自分の中の人と違う部分を認めることができました。人と自分を受け入れることはイコールなのではないかと気づくことができた。

・2日間のコミュニケーションセミナーは、私にとって財産になったと思う。河野先生の言葉の一つ一つが驚きと納得の連続だった。私はこれからたくさんの人を観察し、ラポールを切った瞬間や目線・声・顔色・体の力などで、相手の心境を感じ、優先感覚に注意し、相手の求めているものに気づく力を養っていこうと思う。日々トレーニングしていくことで、私の強みにしていきたい。

・コミュニケーション検定5級のワークショップを受けて、私はこれまでのコミュニケーション上の悩みがほぐれていく安らぎを感じた。子どものころから長男役として厳しく育てられ、親の言葉は絶対であり反論や反抗はしたことはありません。そのせいかと思うのですが、大人になってから人に「NO」や自分の意見をどうやんわり伝えればよいのかわからず、伝えることをあきらめてしまうことがよくありました。ワークの中で、ラポールをかけると何でも話しやすい関係ができると同時に、その時の状況により「ラポールを上手に切ることも大事」と教わりました。その時私は、真のコミュニケーションは、気遣いでかけ続けるのではなく、お互いの信頼関係を築いたのちに、近づいたり軽く離れたりをも自由にできるストレスフリーな関係性なのだと知り嬉しくなりました。代表システムや相手のポジションに立ってみるという手法を今日からも活用して、コミュニケーション力を高めたい。これからは、人と会うのがますます楽しみになりそうです。

・河野先生の話はとても楽しくて、2日間しっかり聴くことができた。遊び感覚で楽しく学べるのに成果は大きいというところが、すごいなと思った。

・私達は、常に日常の中で、安心・安全、いつもの家族・仲間・いつも通りを望み、その上で変化を楽しんでいます。そのことは、ラポールを創りだすうえで、基本となることが私にとって驚きでした。ラポールを創りだす時、相手に対して愛と尊敬の気持ち=昔から親しい友人と思いこむ脳のプログラムに認識を変化させることで、ラポールの生まれる瞬間を見て、掴むことができました。人と人は共感や同意、キーワードの反復によって、ラポールをより強いものにし、ペーシングによって、人の絆の深まりも感じ取れるのだとわかりました。普段同じ教室にいてもあまり話さなかったクラスメートとのラポールがかかった瞬間「受け入れる」というあらかじめ持っている心構えより、人の違いを楽しんでいる自分の新たな発見をしました。

・コミュニケーションは、自分が発信したことよりも相手がどう受け止めているかが重要で、人は常に相手の反応に影響を受けながら、日々過ごしている。その中でも、非言語の部分は、人に与える影響は大きく、非言語はラポールを築くうえでも重要。普段あまり意識していない分、少し意識をしてコミュニケーションを円滑にしていきたいと思った。

・自分の中の思いを引き出す時、書くより話をしたり聞いたりした方が次々出るタイプだとわかった。

・今までの人生の中で、あまり家族愛というのがよくわからず生きてきて、今このタイミングでコミュニケーションセミナーを受けることや施設の見学ができて本当に良かった。
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・私達にとって、看護は仕事でもあるが、「仕事」を超えた態度が必要と思った。愛情をもって接することは、異常に気づけたり、患者さんの生命力を高めることにつながる。やはり人は愛されている、必要とされていると思うことが生きる原動力になることがわかった。

・非言語の部分での情報の多さに驚いた。手の水平の動き、手をこする音、手を握る、これだけの動きで、悲しい、楽しいだけではなく、落胆など似た情報の違いも伝えることができたことに驚いた。
・全員の自己紹介で、コミュニケーションンということに全員が強い意志を持っていることも知れたし、特に苦手だと思っている人の自分を変えてみたいという意欲が素晴らしかった。普段の何気ないクセにも意味があったり、少し目線や視野を変えるだけで、気分が変わることに驚きました。

・自分の夢ややりたいことを人に伝え、そのために何をしていくのかを考えることで、人生の楽しみを早く見つけることができるのだということがわかった。

・普段から自分をみつめ、自分を知ることで、周りにも関心を持つことができる。そして、人と関わりたい、知りたいという気づきの動作に移していけるとわかった。

・毎日の生活で自分の五感を鍛えて、「気づける人」に成長できたらいいなと思う。そして、「心ある」看護者になりたい。

 

ラポール

・ラポールを作るために大切なことは、思い込むこと、患者さんを身近な人であると思い込むことである。ラポールを作ると話しやすくなる。優しい気持ちになる。逆に、相手に嫌われていると思うと笑顔もなくなり、人の顔が気になって話が頭に行かなくなった。この体験からラポールを作ることの大切さがわかった。また、仕事上で、上手にラポールを切ることも必要だと分かった。

・ラポールを創りだすには、バックトトラッキング、ミラーリング、ペーシングを意識し行うことで、上手に作り上げることを学んだ

・日常でラポールを切ることができず、いつまでも話を聞いてしまうことが多かったのですが、ラポールを切ることは悪いことではないのだと思うことができた。ラポールの切り方を学び、相手を思いやりながらの切り方ができるよう、日々練習を重ねていきたい。

 

言語と感情を引き離す

・「ほにゃらら」でつらいことを話していると辛いことを忘れてしまった。気分が落ちついてくることを初めて学んだ。このワークで、どんな悲惨な話でも、感情を入れ込みすぎず聞くことができる。カウンセリングなどで感情を入れ込みすぎて、一緒に泣いてしまったりすると、それ以上話してもらえなくなったりするので、よくないことを知った。

・普段当たり前のように使っている言葉を「ほにゃらら」と「わんわん」で表現した時、された時何とも言えない気持ちになった。伝えたいけど伝わらない。聞き出したいけど聞き出せない。言葉の大切さに気づいた。

 

代表システム

・自分が視覚タイプということを知り、自分が人が近づいてきた時どんな反応をするか、どんな風に感じながらコミュニケーションをとっているかわかったことで、より良く話すために何を意識すれば良いかわかった。

・すごく楽しかった。みんな一人一人に言われている時に当たっていて、驚いたし、怖い感じもした。最後は私達も、しっかり観察して、大体当てることができた。すごくおもしろかった。

・人はそれぞれ優位感覚を持っており、相手も自分と同じ感覚を持っているわけではないので、話がうまく通じなかったり、相手がどうしてそんなことを言うのかわからなかったりするのだと知った。

・私は視覚優位なので、分析したり話を組み立てたりが苦手ということだった。視覚を活かし、資料や絵を見ながら、説明や報告をすればうまくいくと教えていただいた。また、目を動かさず、頭で画像を作って話す訓練をすれば、もう少し上手に話すことができるよういなるのではと思った。

・エスパー型ということで、今まで生きにくいと感じていたところがありましたが、良いところでもあるので良いところは十分発揮できるよう、人にうまく教えることができるように練習します。

・自己紹介で、視覚、聴覚、体感覚の3つを持ち合わせていて、人の気持ちがわかってしまう分、周りから変わり者と言われやすい。でも、変わり者と言われることは悪いことではなく、3つを持ち合わせているから、人より色々見えてしまうのだと言われた時、今まで変わり者と批判的に言われることが多かった私は、とても心が軽くなった。それは、悪いことでななく、自分の強みなんだと気づかせて頂きました。この特性を看護の中に生かしていきたい。そして、人より見えすぎてしまう分、相手に同じように求めないように意識して人と関わっていこうと思った。

・3つのパターンがあることや自分が視覚優位だと河野先生に言われるまで知りませんでした。みんなの前で、無意識に目が上を向いたり、横を向いたり、画像を見ながら本当に自然にやっているんだなと思った。その方に合わせたコミュニケーションをとると円滑にいくと知った。

・自分の話がうまく伝わらないのが、早口なだけではなく、話が急に飛んでしまうことにも原因があると知り対患者さんや看護師同士では、話の構成をしっかり頭に描き、伝えていくことが大切だと学んだ。

・自分は代表システムを知れ、新しい自分を発見した気持ちです。今後に生かすことができ、コミュニケーションの大切さと楽しさの両方を学べた。

・みんなの前でしゃべった時、先生に「看護師には向いてない」とバッサリ言ってもらえました。まさかそういう風に言われるとは思っていませんでしたが、以前から、看護師の資格を活かして何かできることはないかな?と考えていたので、それもびっくりした。メディカルアロマの受講をした時、それも楽しいなと思っていたので、病院のことも学びつつ視野を広げるのもいいかなと考えるようになった。自分が何を考えてるのかわからなかったけれど、ひとつひとつ整理すれば、色んなことが見えてきたので良かった。本当に実りのある2日間になった。

・自分は、視覚と体感覚型で、目標になっている看護師の方の存在と目標に向かい少し自信を無くしていることを見事に当てられてしまった。自分に足りないものを見つけ方法を知るという目的だったものが少し見えた。

・看護はチームで行うものなので、チーム一人一人の優位感覚を知ることで、相手の感覚に合わせて表現を使うことができると思った。感覚に合わせてコミュニケーションをとることは、患者さんを前に情報や観察をする上でも効果的でスムーズに話が進むと思った。タイプの違う人と話す際、相手の感覚に合わせて、言葉、スピードを選んでみることを試すことが、コミュニケーション能力をあげる訓練になるかと思う。これまでは、自分は自分で、ある程度の同調で合わせることはしても、このような手技で合わせたことはありません。人間関係を作る際に実践していきます。

・「視覚」「聴覚」「体感覚」それぞれが同時にできる人とクラスの中にも色々な人がいた。どういったコミュニケーションをとるべきかも学べてとても楽しく、人間観察がさらに好きになった。勉強の仕方は、レントゲンや細胞診をたくさん見ると覚えやすいとアドバイスもらったので、これからの勉強に活かしていこうと思った。

 

ポジションチェンジ

・普段自分が第一ポジションからしか見れてないと感じた。第2、第3ポジションもやってみて、初めて自分のことを客観視することができ、冷静に意見が言えるとわかった。問題解決をするためには、上手に行ったり来たりができると良い。

・自分のポジション、相手のポジション、第3のポジションで、それぞれ大事な役割があり、すべてを知り、一番いい組み合わせもあることがわかった。客観視することができ勉強になった。

・人は自然に、3つのポジションを行ったり来たりしていて、それがうまくできず、ひとつのポジションにいツ続けると、対人関係がうまくいかないことを学んだ。

・自分の娘との関係に悩んでいて、ポジションをかえ娘の言い分を一生懸命考えているうちに、今までの私の対応に問題があったと反省することができた。寂しい思いをしていたのかなと言う考えがふと浮かび、少し涙が出そうになった。自分の価値観を押し付けて、従わせようとすることは、対人関係がうまくいかない原因だとわかった

・最初私にとって問題であったことが、その問題が客観的になった時「問題でなくなっていた」ことが不思議だった。自分に自分が最終的にはアドバイスすることになり、少々の問題はこれで解決できると思った。

・相手の立場に立つ。ニュートラルを知るは、自分の中ですごく衝撃的で、勉強になった。今までは1stポジション(自分)の世界でしか生きていなかったと気づかされた。2ndポジション(相手)や3rdポジション(善意の第3者)の立場に立って自分を客観視することで、こんなにも冷静になれるんだと感動した。先入観を捨て、まっさらな状態で相手の思いやありのままをみてとるには、この方法はすごく大事だと思った。
                     
・私は、体感覚優位であると言われ、しゃべり方も含め看護師になるうえでは100点と言われ嬉しかった。しかし、先生の言葉にただ喜び調子に乗るのではなく、冷静に受け止め、先生の言葉をほんの少しの自信とし心の片隅に持ち、成長していきたい。

・頭の整理になり、すっきりした。

・自分の固まった思いや感情を平らにすることも必要だなと改めて、思考の転換の必要性を感じた。

 

スポンサーシップ

・相手が言ってくれていることで、そんな気になり、コミュニケーションで支えられていると感じた。

・スポンサーシップで声かけをされた時、泣きそうになった。普段の会話では、自分の存在を認めてもらえるような話はしないし、必要とされていると思う時は少ないから。今まで自分の存在を否定されたこともあったから、本当に嬉しかった。

 

ニューロロジカルレベル

・褒める時にはより高い階層で、叱る時には低い階層で行うと良いと学んだ。ワークで、高い階層で叱られると人格をすべて否定された気がしてショックが大きく感じた。

・ニューロロジカルレベルの一つが変化することは、上がったり下がったりと他の段階に変化することを知った。自分が問題を抱えた時に、どの段階なのかを把握して、問題解決をしていこうと思った。

 

リフレーム

・意味づけの枠を変えることで、全く違う意味に変えれることがすごいと思った。元気のない発言をされた方にリフレーミングをして元気になって頂く。

 

RASシステム

・あなたが何でも手に入るとしたら何が欲しいですか?から始まった質問が、最後はかなり現実に近づいているのが不思議で、やる気満々になりました。

・目標をはっきり思い描くと、何をすることが必要なのかがはっきりとすると思った。

・自分の足りないもの、欲しいものをイメージすることは、自己実現につながると習い、どんどん広げていこうと思った。言葉や実際に目標とするものを明確にすることで、自分のやる気スイッチが入った。
・アウトカムは、使命に向かって進める原動力になると教えて頂いた。具体的なイメージを描くと目標達成に一直線で向かえるようになる。優柔不断で、決めるのが苦手な私としては、非常に興味深かった。イメージを具体的に描けるように続けてトレーニングしていきたいと思う。

・改めて目標が自分を動かしているのだとわかった。自分が持っている目標がこんな理由を持つものだと自分を知りました。日々頑張るための根拠があって、それを糧にして、目の前の問題を解決しようとしている自分も発見しました。目標を持つことで力になるということを実感しました。

 

講義

・重症心身障害児の発症原因、特徴などとても詳しく教えていただき、重症児は免疫力、抵抗力が弱く感染症を起こしやすいことを知り、看護師はより高い専門性が求められると思った。

 

施設見学

・これまで私の中にある障害を持った方のイメージは、小・中学校で作られており、同じクラスにいた方は、苦しそうな表情をしながら、破壊・暴力を繰り返していました。今思うとクラスに居場所が見つからず、とても苦しい思いをしていたのかもしれません。しかし、今回見学させて頂いた施設の方々は、本当に穏やかな表情をされていて驚きました。施設内の穏やかな空気にはびっくりしました。何かを見たり、作ったり、自由に遊んでいたり、周りの人とレクリエーションを皆さんが笑顔でされている光景を見て、とても温かな気持ちになりました。障害を抱えた人に対する印象の変化が大きい学びです。この環境を作りだすための工夫や考え方、知識も講演や説明で教えていただいたので、しっかり書き残し、現場に出た時に生かせるようにしておきます。